「生きていて良かった」と希望を与えられる仕事こそが歯科医療
命を救う歯科医療

四六判・208頁・2色 本体1,600円+税

命を救う歯科医療

工藤憲生 (くどう・のりお)

昭和47年 東京医科歯科大学 歯学部卒業。昭和51年 東京医科歯科大学大学院(歯科薬理学講座)修了、医療法人仁友会 日之出歯科診療所 入局。平成2年 日之出歯科診療所 院長。平成5年 日之出歯科真駒内診療所を開設、同診療所 院長。平成7年 医療法人仁友会 理事長(平成7年4月~平成23年5月)。平成 9年(同志の先生方と共に)日本有床歯科施設協議会を設立。平成19年 北海道歯科衛生士専門学校を開設、同校の校長に就任し現在に至る。

自らの身をもって痛感した「生きるとは食べること」
歯科医療の重要性と更なる発展に向けた提言

歯科医療の持てる力をさらに深化し、より社会に貢献したい。1993年、全国的にも珍しい有床歯科診療所の創設を主導した著者が、歯科医師人生を通して実感した「命を救う歯科医療」について書き上げました。歯科医療関係者のみならず、医療・介護関係者、より多くの一般読者にも読んでいただきたい一冊です。

目次

第1章
食べるということ
第2章
歯はかけがえのない自分の財産
第3章
命を救う歯科医療
第4章
歯科医療提供体制への提言
第5章
歯科医療技術の伝承と医療リスク
第6章
歯科医療に不可欠なパートナー
第7章
今までなおざりになっていた歯科医療
第8章
歯科医療の充実こそ「ぴんぴんころり」の原点

これからの歯科医療を
真剣に考えている人に必読書

伊東 隆利

日本有床歯科施設協議会 会長
熊本市 伊東歯科口腔病院 理事長

 ショッキングなタイトルの本である。人によってはそんなに大げさでなくてもいいとか、人によってはよくぞ言ってくれた、と快哉の拍手。
 読み進むうちに著者の歯科医学に対する広範囲な造詣の深さ、そしてそれを医療として実行に移した行動力に脱帽です。

 著者は高齢社会となり、通院できない患者が増え、訪問診療で対応するもその限界を知り、歯科治療のための入院施設をあるべき歯科医療の姿として有床歯科施設を札幌 日之出歯科真駒内診療所に創設し、以来歯科治療を通してその人の人生を、命を救った事例を報告しています。
 序盤は一般社会人向けに平易に判りやすく歯科の話を、続いて、これからの歯科医療を真剣に考える歯科医師向けに新しい医療モデルが綴られています。歯科のことと命のことを関連付けて話すことは大変難しいことですが、著者の率直な人となりが出て、読み甲斐があるものとなっています。
 中盤は臨床研修への思い、歯科衛生士、歯科技工士の仕事の重要性、教育、期待が温かい視点で語られています。
 終盤は歯科医師過剰と言われながら置き去りにされている問題について鋭く指摘、行政への提言、社会への提案が書かれています。

 私は20年来、日本有床歯科施設協議会で著者と共に新しい歯科医療提供体制医療モデルを興そうと努力してきました。彼の真正面からの解決行動には目から鱗と思ったことが何度あったことでしょう。
 歯科医療に特化した有床歯科施設という医療モデルの創設に医療保険制度、医療法の解釈、行政との軋轢の中で著者が奮闘している姿を近くで見てきましたが、お陰で私も信念を強くし、進化できたと感謝申しあげたい。著者からもほとばしる元気をいただきました。

 巻頭に本人はがんである旨記載があるが、歯科医療の重要性と更なる発展に向けての提言を伝えることなく死んではならないと重大な決意の下、執筆に至ったと記してあります。
 本書は、彼からの遺言書であろうか?
 これからの歯科医療を真剣に考えている歯科医師必読、参考の図書として長く、読まれることと願いたい。
 私も座右の書として机上に置いています。

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