病院医療情報システム(HIS)連携版 歯科電子カルテシステムWith

導入事例

社会医療法人財団白十字会
白十字病院 様

社会医療法人財団白十字会 白十字病院 様

「With」導入によって医科との情報共有がスムーズに!
レセプトの算定漏れもほとんどなくなりました。
技術的なトラブルもなく、動作はとても安定しています。

歯科・歯科口腔外科部長 嶋村 知記 様、 歯科・歯科口腔外科副部長 青柳 直子 様、
医療情報本部システム開発室 開発課(福岡地区)課長 山中 温 様、医療事務課(外来)上田 明花 様に、
With導入の背景やその評価について詳しく伺いました。

自社開発した医科の「電子カルテ」との連携を求めて歯科システムの導入を検討

歯科・歯科口腔外科部長 嶋村 知記様

歯科・歯科口腔外科部長 嶋村 知記様

With導入前に抱えていた課題についてお聞かせください。

当院では長年に亘って、長崎県にある法人本部にて開発された内製の「電子カルテシステム」を運用しています。そんな中、歯科口腔外科に関してだけは、歯式の入力などのシステム化が難しかったことから、「紙カルテ」での運用を続けていました。
しかし「紙カルテ」は会計処理が煩雑であったり、算定漏れなどによる会計ミスが発生したりなど、「電子カルテシステム」に比べて非常に不便な運用を強いられていました。
また会計システムも医科と歯科とで別々に存在しているため、例えば外来で同日に医科と歯科を受診されている患者さんが会計をされる際に、医科と歯科の両方の窓口で別々に料金を払うというご不便もお掛けしていました。
さらには高齢化が進む中、医科と歯科との連携や情報共有がどんどん重要になってきたこともあって、当院の「電子カルテシステム」と連携できる「歯科カルテシステム」の導入を検討するようになったのです。

法人内にシステム開発部門がある中、開発ではなく既存製品を導入することにした理由はどこにありますか?

それは「歯科カルテシステム」のノウハウがなかったからです。歯科のカルテは、医科とはまったく異なる考え方で構築されています。また既存の「歯科カルテシステム」を見てみると、開業医向けに独特な進化を遂げているようにも見て取れました。
そのノウハウを得て、自社開発することは、イチから医科の電子カルテを作るような手間と労力がかかることが想定されたため、既存製品の導入を行うことにしたのです。

複数のメーカーをめぐった結果、連携機能や実績から「With」を採用

With導入に至った経緯を教えてください。

当時はどんな「歯科カルテシステム」があるかも知らない状態でしたので、まず医療系の展示会をめぐって、いろんなメーカーさんの製品を確認させていただきました。また、その中の数社とは、詳しくお話をさせていただいたりもしました。
しかし、そのほとんどは開業医向けの「歯科カルテシステム」で、医科の「電子カルテシステム」や「会計システム」と連携できるものはありませんでした。唯一メディアさんの「With」だけが、その条件を満たしてくれていたのです。
また当院の近くには、例えば九州中央病院などで既に「With」が使われていた実績と、堀之内部長先生のご助言もあって、導入に踏み切ることにしました。

メディアの手厚い対応もあって連携テストはスムーズに進行

医療情報本部システム開発室開発課(福岡地区)課長 山中 温様

医療情報本部システム開発室開発課(福岡地区)課長
山中 温様

「With」導入にあたって、内製の「電子カルテシステム」と連携するために、どんなことをやられたのですか?

「With」には、既に作り込まれた連携プログラムが搭載されていました。メディアさんからは、事前にその連携プログラムと通信する手順書をいただいていたので、そこに合わせて内製で連携用インターフェイスを作りました。また逆にメディアさん側からは、連携テスト用にいろんなパターンのデータをご用意いただけていました。そんな手厚い対応もあって、テストはとてもスムーズに進みました。本番の運用前には、デバッグもすべて完了していたので、ありがたかったです。

システム部門の視点からの「With」への評価を教えてください。

高く評価しています。特に、安定性の高さと技術力の高いSEさんがいらっしゃる点は良いですね。

<安定性の高さ>

事前に手順書をいただいたり、テストパターンをたくさん作っていただいたりしたこともあって、運用スタート後に技術的な問題はほとんど発生していません。また通信が止まるような事態も起きていません。当院の「電子カルテシステム」には、放射線画像システムや病理検査システム、各種検査機械など、様々なシステムと連携していますが、安定の度合いで言ったら「With」が一番だと思います。

<技術力の高いSEが在籍>

SEさんの技術力が高いため、システム連携に関する会話を同じレベルでできた点も良かったです。技術面に加え、歯科の業務に対する知見も深くて、「運用的にこうしなきゃいけない」などのアドバイスをいただけることもあって、とても助かりました。

医事課の会計業務の負担が大きく軽減

医療事務課(外来) 上田 明花様

医療事務課(外来) 上田 明花様

医事課の現場では「With」導入によってどのような効果がありましたか?

業務の負担は明らかに減りました。「紙カルテ」だった頃は、診療費算定用のコードをすべて手入力で行っていました。自作でコード表を作るなど、工夫しながら入力していましたが、それでも大きな時間と手間が掛かっていましたし、ヒューマンエラーの可能性もありました。「With」を導入したことで、診療内容を選択するだけで済むようになりましたし、なにより操作性が良いので、とても楽になりました。
1名の患者様の会計入力ごとに、大体1分以上は時間短縮になっていると思います。

医科との情報共有がスムーズになった他、算定漏れやレセプトチェックの手間も減少

歯科の現場での「With」導入効果を教えてください。

大きくは、以下のような導入効果を実感しています。

<医科との情報共有がスムーズに>

システム導入の第一目的だった「情報共有」はスムーズになったと思います。例えば、入院中に入れ歯を作りたい患者様がいた場合、その最短スケジュールをカルテに書いておくと、医科の先生から退院の時期を教えてくれたりしたので、とても便利です。カルテに書いておいたことを、医科の先生も意識して見てくれるようになったと感じています。

<算定漏れがほとんどなくなった>

「With」では、診断名を入力すれば、あとはクリックするだけで正しい保険請求ができます。また間違った処置を取ろうとしても、アラートが出てひっかかるようになっています。そのため「紙カルテ」で時折起きていた、算定できない請求を記載したり、書き漏れなどが発生したり、と言ったような問題がほぼなくなりました。

<レセプトチェックの手間が減少した>

算定漏れが減ったことで、レセプトチェックの手間も大きく減少しました。出てきたレセプトは一通り目で確認しているのですが、「With」のお陰で修正をする回数が減り、それに応じてチェックに割く時間も減りました。

その他、歯科システムの導入に伴う様々な運用の見直しが行われ、検査オーダーや画像オーダーがシステム上でできるようになったり、紹介状の返信を送付用と保存用の二通り作る必要がなくなったりと、紙による印刷も大幅に減りました。そのためボールペンのインクの減りも格段に変わって、ボールペンをほとんど買うことがなくなりました。

メディアの対応も高く評価今後の協力にも期待

診療室内にてWithを操作する嶋村様

診療室内にてWithを操作する嶋村様

メディアの日々の対応についての評価についても教えてください。

よくやってくれていますよ。まだ「With」の操作に慣れていないこともあって、たまに電話で質問などをさせてもらう時があるのですが、その時にもしっかりと対応してくれていて助かっています。

最後に今後の展望についてお聞かせください。

「With」を一通り使ってみてしばらく経過したので、これからシステムの見直しについて、歯科内でヒアリングの場を設ける予定です。また、どのように見直すかの情報の集積も行っております。その辺りの情報がまとまったら、メディアさんにはいろいろご協力をお願いすると思いますので、その時はよろしくお願いします。

お客様プロフィール

社会医療法人財団白十字会
白十字病院 様
社会医療法人財団白十字会 白十字病院 様
所在地
〒819-8511 福岡県福岡市西区石丸4丁目3-1
敷地面積
18,962.65平方メートル
病床数
282床
URL
診療科名
内科、糖尿病内科、脳・血管内科、脳神経内科、腎臓内科、人工透析内科、肝臓内科、消化器内科、心臓血管内科、内分泌内科、呼吸器内科、放射線科、精神科、外科、消化器外科、肝臓・胆のう・膵臓外科、肛門外科、乳腺外科、呼吸器外科、心臓血管外科、血管外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、形成外科、眼科、救急科、麻酔科、リハビリテーション科、臨床検査科、病理診断科、歯科、歯科口腔外科
白十字病院は、1982年に福岡市西区にて開院。以来、約40年に亘って基幹病院として地域の急性期医療、回復期、慢性期医療を担ってきた同院(466床)はその間、2011年に社会医療法人財団、2012年に地域医療支援病院、2012年に基幹型臨床研修病院、そして2021年には内科専門医研修プログラム基幹施設の認可を受けるなど、その役割を大きく広げてきた。そして同2021年には、さらなる急性期ニーズに対応すべく、急性期病院である白十字病院(282床)と、回復期に特化した白十字リハビリテーション病院(160床)に分院。さらなる発展と、地域医療への貢献を目指して、「①高度専門医療」、「②救急医療」、「③在宅療養後方支援」、「④健康なまちづくり」の四本柱を方針として掲げている。

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